グローバル化を背景とし、米国側は何度も科学技術と経済・貿易問題を政治利用し、道具とし、イデオロギー化させ、他国に対して「封鎖」「技術のデカップリング」を行っている。これは同盟国を含む他国から警戒されている。
中国現代国際関係研究院欧州研究所の学者である董一凡氏は23日、「環球時報」に対して、「米国の科学技術分野の中国包囲は、経済と科学技術のグローバル化を人為的に破壊し、産業に破壊と断裂をもたらした。また他国を束縛し、市場とイノベーションを断片化に向かわせた。この状況下、米国とその同盟国に損失が出ているが、これは経済回復にも資さない。欧州経済は現在、物価高とエネルギー危機の暗雲に覆われている。中国の巨大な市場と揃った産業能力は、欧州が景気後退のリスクから脱却するための重要な外部の力だ。この点から論じると、欧州と米国の間には利益の衝突が存在する。共に中国に圧力をかけるべきかという問題についても駆け引きが生じる」と述べた。
最近の米国・EU間の経済面で最も顕著な食い違いは、米国のバイデン大統領が署名した「インフラ抑制法案」をめぐるものだ。フランスのル・メール財相は22日にパリで、「フランスとドイツは、欧州は米国の一部業界を支持する米政府の計画に強く反発する必要があることで一致した」と述べた。マクロン氏は21日に欧州企業重役40数人と夕食会を開き、欧州に投資を留めるよう呼びかけた。
ショルツ氏は22日、「南ドイツ新聞」が主催する経済フォーラムに出席した際に、「脱グローバル化は危険で間違った道だ」と述べた。またドイツ企業が「公平なルールの下」、世界の発展の将来性が高い地域との貿易を拡大することを奨励した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月24日