一部メディアは、米政府がこのほど同盟国への圧力を強化しているが、多くの欧州諸国及び欧州の指導者が中国との接触を呼びかけ、中国に半導体の圧力をかける陣営に加わることを拒否していることに気づいている。フランスのマクロン大統領はこのほど、世界を互いに競争する集団に区分するやり方に反対すると述べた。ドイツのショルツ首相も最近、類似する観点を示した。
23日付香港紙「南華早報」によると、ボレルEU外務・安全保障政策上級代表は22日の欧州議会における弁論で、「欧州と中国は政治制度が異なり、一部の問題に対する観点が異なる。しかしこの差は、欧州と中国の相互接触の妨げになるべきではなく、妨げになることもない」と述べ、「もちろん米国は我々にとって最も重要な同盟国だ。しかしある状況下では、我々の中国に対する立場ややり方は(米国と)同じにならない」と補足した。ボレル氏は同日、欧州議員による欧州・中国関係の思考について、「生活の現実、及びこの現実の複雑性について考慮すべきだ。また欧州議会もこれに寄与すべきことを考慮しなければならない」と促した。ボレル氏は、中国はその規模と経済力により国際舞台で力を発揮するのが当然と強調し、「我々はこの国を無視しながら未来を築けると思ってはならない」と述べた。
ブルームバーグは、ボレル氏の発言はEUが米国の半導体禁輸と距離を保つものだと伝えた。この禁輸措置はすでに欧州諸国の半導体メーカーの間で恐慌を起こしている。ボレル氏の発言はスフライネマッハー氏の観点に呼応した。
仏紙「レゼコー」によると、アリアンツのチーフエコノミストであるルドビク・スブラン氏は、「欧州は中国とデカップリングできない。中国は世界の経済発展をけん引している。欧州の工作機械、建築、食品、電気などの業界は中国からの輸入に強く依存しており、輸入量も過去20年で増え続けた。世界の経済・貿易・金融などの分野の競争が激化しているが、欧州と中国は新技術や環境保護などの面でより緊密な協力が必要だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月24日