FIFAワールドカップ・カタール大会が開幕し、大きな盛り上がりを見せている。この「サッカーの饗宴」には、多くの「中国的要素」が詰まっている。W杯のメインスタジアムであるルサイル・スタジアムは、中国企業が設計・施工などを一括して請け負った。このほか「メイド・イン・チャイナ」は、ワールドカップの水利用の安全確保や太陽光発電プロジェクトの建設にも参画した。ピッチの下が各国製造業の「ワールドカップ」だとすれば、「メイド・イン・チャイナ」は間違いなく優勝候補だ。
自信は実力から生まれる。2012年から2021年にかけて、工業付加価値は20兆9千億元から37兆3千億元に増加し、年平均成長率は6.3%に上った。製造業付加価値は16兆9800億元から31兆4000億元に増加し、世界全体に占める割合は約20%から30%近くに高まった。主要工業製品500品目のうち、四割以上が生産量世界一となった――――。この10年で、中国製造業の発展は歴史的な成果を収め、歴史的な変化を遂げた。総合力・革新力・競争力が全面的に向上し、製造強国建設の新たなページが開かれた。
中国を足場に全世界にサービスを提供し、「メイド・イン・チャイナ」は急ピッチに「海外進出」を進める。2021年は2012年よりも64社多い143社が世界トップ500社にランクインしたが、そのうち73社が工業企業だった。高速鉄道・原子力発電・4G/5Gなどが組織的に海外進出し、世界の産業チェーン・サプライチェーンにおける「メイド・イン・チャイナ」の影響力は高まり続けている。「前方からプレッシャーをかけられる」一方で「後方から追い上げられる」状況の中で、「メイド・イン・チャイナ」は自分のペースで、世界産業チェーンの「スマイルカーブ」で低収益の中間位置から高収益の川上・川下にシフトできるよう努力してきたと見るべきだろう。
「世界を見渡すと、中国の対外投資や工事請負契約は190以上の国や地域に広がり、現地の経済や社会の発展に力強く貢献し、各国の人々から広く歓迎されている」。産業チェーン全体のレベルアップを目指し、自主イノベーションを持続的に強化、製造業の供給システムの質を向上させれば、中国は必ずや「メイド・イン・チャイナ」を世界のバリューチェーンのミドル・ハイエンドに押し上げることができるはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月2日