複数の海外メディアは5日、中国各地が感染対策の最適化を開始したことを受け、経済の「バロメーター」とされる株価がこのほど大幅に上昇し、世界の投資家に対する魅力が持続的に高まっていると伝えた。
5日付香港紙「南華早報」は、みずほ銀行の外為市場アナリストの発言を引用し、投資家が今週より中国の感染対策最適化を楽観しており、資本市場の取引が拡大していると伝えた。米CNNによると、モルガン・スタンレーは中国株の見通しを「イコールウエート」から2021年1月ぶりに「オーバーウエート」に引き上げた。CNNはモルガン・スタンレーのアナリストの報告書を引用し、多くの積極的な動きと感染対策最適化の明瞭な方針を格上げの理由とした。
海外メディアは、感染症から大きな影響を受けていた業界は徐々に悪影響から脱却し、業界の運行が安定し、回復・好転していると指摘した。ブルームバーグは5日、航空業や飲食業などの感染対策最適化から直接利益を得る業界が、今回の株価上昇の主な原動力になっていると伝えた。米CNBCはJPモルガンの報告書を引用し、中国の国際便が6月よりすでに倍増しており、今冬から来春は前年同期比で106%増になる見込みと伝えた。
世界経済の成長が疲弊するなか、中国経済の強靭性と中国市場の魅力が持続的に顕在化している。ロイター通信はこのほどリフィニティブのデータを引用し、中国企業は今年国内外市場での新規株式公開(IPO)により712億ドルを調達し、米国企業の173億ドルと欧州企業の164億ドルを大きく上回ったと伝えた。
ロイター通信によると、世界の投資家は最近変動の激化により高リスクな株式市場から撤退しているが、中国市場は強靭性が高いという。データによると、4月より世界の株式ファンドから1440億ドルが流出しているが、中国の株式ファンドには213億ドル流入している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月7日