2022年の国際環境は波乱万丈で、国内の改革・発展・安定の任務は難航したが、この1年を振り返ると、中国の経済・社会分野で多くの得難い成績を手にしたことが分かる。中国の食糧は8年連続で豊作となった。新エネ車の生産・販売台数が記録を更新した。都市部の老朽化した住宅団地が新しくなった。すべての県で5Gネットワークが普及した。デジタル経済で持続的に世界をリードした。次の10のデータにより見所をチェックしよう。
●6億5000万トン超 中国の食糧が8年連続で豊作に
各地はこの1年に、北方では珍しい秋の増水による冬小麦の遅まき、局地的な感染拡大、南方の持続的な高温・干ばつなどの悪影響を克服し、通年の食糧の増産・豊作を実現した。2022年の全国食糧総生産量は6億8653万トンで、前年比368万トン(0.5%増)となった。食糧生産量が8年連続で6億5000万トン以上で安定した。
●1000億件超 宅配業が経済の強靭性を高める
国家郵政局ビッグデータによると、2022年の中国の宅配便業務量が2022年12月1日で2021年より7日早めに1000億件を突破した。
●5万2100 都市部の老朽化した団地が一新
住宅・都市農村建設部のデータによると、2022年1-10月に全国で新たに着工・改修された都市部老朽化団地は5万2100にのぼり、859万2500世帯に利益をもたらした。団地ベースで計算した着工率は101.7%。うち25省の着工団地数及び世帯数がいずれも目標を達成した。
●9割超 新規建設グリーン建築物面積の割合が上昇
住宅・都市農村建設部のデータによると、2022年上半期末時点の中国の新規建設グリーン建築物面積の割合がすでに9割を超えている。全国の新規建設グリーン建築物面積は2012年の400万平方メートルから2021年の20億平方メートル超に増加している。
●4% 退職者養老金水準がさらに引き上げ
人的資源・社会保障部などの部門の通知によると、2021年末までに規定に基づき退職手続きを行い、かつ月単位で基本養老金を受給する企業及び機関事業単位の退職者の基本養老金水準が2022年1月1日より引き上げられた。全体調整水準は、2021年の退職者の月平均基本養老金の4%。
●600万台超 新エネ車の生産・販売が好調
中国の新エネ車は整った中国自動車産業チェーン及びサプライチェーン、先進的な新エネ車バッテリー及びスマートコネクト技術などの強みを十分に活かし、世界の新エネ車貿易における地位を高めている。また、徐々に中国自動車産業の海外進出の「新アンカー」になっている。
中国汽車工業協会のデータによると、2022年1-11月の新エネ車生産台数は625万5000台、販売台数は606万7000台で、いずれも前年同期比で倍増した。
中国汽車工業協会の許海東副チーフエンジニアは、「国による長年の政策サポートにより、中国の新エネ車はリードの局面を呈している。中国の自動車製品の競争力の向上に伴い、中国自動車メーカーは自信を持って海外進出している。これは今後、中国の自動車輸出の長期的な増加を支える」との見方を示した。