データによると、昨年の中国域内市場でのグリーンボンド発行は前年比5.75%増の515件で、規模は43.35%増の8720億1600万元にのぼった。昨年末現在のグリーンボンド累計発行規模は2兆6300億元で、残高は1兆5400億元。また昨年のESG(環境・社会・ガバナンス)類債券の全市場における発行規模は5509億元。
中国のグリーンボンド市場は2015年に正式に誕生してから力強く発展を続け、17、18年に発行規模が米国に次ぐ世界2位の国になり、約2割を占めた。第20回党大会報告は、「発展モデルのグリーンな転換を加速」「CO2排出量ピークアウト及びカーボンニュートラル(双炭)を積極的かつ着実に推進」とした。
発展モデルのグリーンな転換の加速は、新たな発展理念を貫徹・実行し、高品質の発展を促すための重要な取組内容であり、中国式現代化を実現するための重大な措置でもある。発展モデルのグリーンな転換の加速にはグリーンファイナンスの力強いサポートが必要だ。グリーンボンドはグリーンファイナンス体系の重要な構成部分で、環境友好型プロジェクトへの資金の振り分け、企業のグリーンな投資の促進、企業のグリーンな業績の改善などに対して積極的な力を発揮する。
中国のグリーンボンド市場発展のトップレベルデザインの最適化と市場の成熟に伴い、グリーンボンドは中国産業のグリーンで低炭素なモデル転換の発展により多くの資金を提供するようになる。「双炭」戦略の働きかけを受け、グリーンボンド市場は発展の新チャンスを迎える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月1日