北京市発展改革委員会及び北京市商務局はこのほど共同で、「目に見えない壁の撤去、消費・ビジネス環境最適化の実施案」を通達した。北京市は商業圏軒先ビジネス経営管理規則を制定・実施し、重点商業圏で軒先ビジネス経営の試行を組織・展開するとした。
記者の調べによると、北京市、上海市、広西チワン族自治区、アモイ、成都市などの各地が近年、軒先ビジネスというモデルを模索し、消費の活力を引き出し都市ビジネス形態を拡大しようとしている。軒先ビジネスの新制度の発表を受け、多くの経営者と消費者が意欲的に試そうとしている。
北京国際商貿センター研究拠点の首席専門家である頼陽氏は、「多くの都市の屋外ビジネスにおいて、軒先ビジネスは最も消費者に近い存在で、主に分散化された消費の需要を満たす。経営の時間と空間の柔軟性が高く、かつ人を集める高い効果を持つ。軒先ビジネスには、道沿いの店舗の外での販売及び飲食、また商業コンプレックスやショッピングセンターのテーマ街区、屋上、中庭、角の空間なども含まれる」と説明した。
美味しそうな匂いの軽食、色とりどりの商品、賑やかで味わい深い売り声は、軒先ビジネスが消費者を集める「最大の武器」だ。
串焼き店を経営する朱さんは、「屋台を入口のステップに設置することで、街を歩く消費者は匂いをかぐことができ、かつ一目瞭然で、中に入ってみようと思う。入口の交通の妨げにならないよう利用者を案内する必要がある」と述べた。
頼氏は、「都市で場を切り開き、時間を設定し、それから都市の機能やコミュニティの需要、ある商品の取引の習慣に基づき、合理的な軒先ビジネスのスペースを計画する。これを常態化させ、より特色あるものとする。同時に街頭アーティストの演奏、歌唱、絵画、パフォーマンスアートなどの文化の業態が、都市の新たな文化景観と文化資源を形成することを奨励する」と提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月3日