越境EC業界の急速な発展に伴い、中国のECプラットフォームの海外進出が加速し、海外での事業展開を続けている。
拼多多は昨年9月に北米で越境ECプラットフォームのTEMUをリリースした。TEMUは今年3月に正式に豪州とNZに進出した。拼多多の責任者によると、TEMUは国内の製造業品類のフルカバーを達成済みで、衣料品、デジタル製品、家電、ケース・バッグ類、アウトドア、アクセサリー・小物類、玩具、文房具などの1万社を超える製造メーカーの海外進出を後押ししている。
バイトダンスのECプラットフォームのTikTok Shopはこのほど、タイやフィリピンなどの東南アジアで正式にショッピングモールの機能をリリースすると発表した。
アリババのECプラットフォームのAliExpressは今年、韓国市場で新サービス「Choice」を発表し、韓国で最も人気のあるECプラットフォームの一つになった。説明によると、AliExpressはすでに世界の220超の国及び地域をカバーし、18言語のバージョンを持つ。
ECプラットフォームの海外事業の持続的な拡大と同時に、そのサービス能力も持続的に強化されている。アリババの責任者は、「越境経営者と中小企業の越境小売における最大の悩みである物流を支援するため、AliExpressは菜鳥と協力し海外の9の国・地域で28の海外倉庫を建設した。総面積は86万平方メートル超にのぼる」と述べた。
拼多多の責任者は、「TEMUは海外進出する企業に、言語・文化、製品標準、知財権サービス、法律支援、貿易仲裁などの一体型のソリューションを提供する」と述べた。
中国サービス貿易協会副会長兼秘書長の仲沢宇氏は、「越境ECはそのオンラインマーケティング、オンライン取引、非接触交付などの顕著な特徴により競争力が上がっている。中国は現在、越境ECの市場規模、イノベーションの活況度、デジタル化応用などの指標で世界一になっており、国際的な高い競争力を持っている」と指摘した。
業界関係者は、「越境ECは貿易の新業態として、貿易安定及び質向上の面でますます重要な力を発揮している。人材やデジタルインフラなどの弱点の補強を急ぐべきだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月23日