中国共産党第20回全国代表大会は、中国式現代化によって中華民族の偉大な復興を全面的に推進することを打ち出した。中国式現代化は今回のボアオ・アジアフォーラム年次総会の焦点でもある。
3月29日、ボアオ・アジアフォーラム2023年年次総会の「中国式現代化」サブフォーラムで、出席者は「中国式現代化の世界的意義」「世界の現代化はどのような新たな内包を有するか」などを深く討論した。
中国は世界に現代化の新モデルを提供
ボアオ・アジアフォーラムの理事でフィリピン元大統領のアロヨ氏は、「中国式現代化の主な特徴は中国共産党が強く指導し、これが決定的要素になっていること」だと述べ、中国が成功したのは、長期的な視点を持ち改革開放を継続したこと、ビジョンの強い意志を実現したこと、先進技術とインフラの価値を認識したことの3つの経験によるものだとした。
ケンブリッジ大学のマーティン・ジェイクス上級研究員は、中国は1949年、特に改革開放以降、他国から経験を多く学び、画期的な現代化を実行したとの考えを示した。また、「中国は現在、多くの分野で世界をリードし、参考にし改造するだけではなくなっている。中国の現代化は非常に独特な中国の特徴を備え、中国は今も海外から学んでいるが、次段階の中国式現代化は革新力を大いに備え、世界に現代化の新モデルを提供していく」と述べた。
中国は活力的な発展を続けている
アロヨ氏は、中国式現代化の2大成果を挙げた。1つは、改革開放後に中国はすぐに日本を抜き世界2位の経済圏になったこと。もう1つは、8億人の貧困脱却を果たしたこと。「これは人類最大の快挙の1つ」と話すアロヨ氏は、中国の大規模なインフラ建設は中国経済の成長を大きく後押ししたと考える。アロヨ氏は1977年に初めて中国を訪れ、列車に乗り深圳で停車した時、そこはまだ小さな漁村だったが、現在の深圳のGDPは現代化している国より高いと話した。
マーティン・ジェイクス氏は、「中国は今も活力的に発展している。数十年前、中国の道路を走る車の多くが海外ブランドだったが、現在は本土ブランドの車が増え、電気自動車分野で中国はリーダーになっている」と述べた。
中国式現代化は世界経済に大きく貢献
中国式現代化の世界的意義について、アロヨ氏は「我々は中国の台頭を脅威ではなくチャンスだと考えるべき。現在、世界が経験する第四次産業革命は、複雑で深刻な変化の中で起きている。他国は世界的・多角的な視点で教育、文化、経済、人文などの多方面で中国と全面的に交流すべき」だと述べた。
マーティン・ジェイクス氏は、「中国の現代化は世界経済に大きく貢献している。2007年と2008年から、中国は米国を超えて世界の成長の最大の貢献国になった。中国の多大な貢献がなければ、世界の成長は大きく異なり、どの地域ももっと貧しかっただろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月31日