工業・情報化部がこのほど発表したデータによると、昨年の中国の製造業付加価値額が世界に占める割合は3割弱だった。製造業の規模は13年連続で世界一。
国家統計局の最新データによると、今年1-2月の中国の製造業付加価値額は前年同期比2.1%増だった。うち化学原料及び化学製品製造業は7.8%増、鉄道・船舶・航空・宇宙及びその他の輸送設備製造業は9.7%増、電気機械・器材製造業は13.9%増と好調だった。
賽迪研究院工業経済研究所の関兵所長は、「伝統産業の競争力の向上と、新興産業の急速な台頭が共に中国の製造業の規模の持続的な拡大を支え、世界一の製造大国の地位を常に保っている」と述べた。
中国の製造業は現在、高い生産性という強みが際立っている。依然として産業チェーン、物流サプライチェーン、生産技術、高素養産業労働者、国内市場、産業周辺環境、産業政策などの強みを握っており、規模の経済の強みをさらに強化しているが、生産コストの面の比較優位が徐々に弱まっている。中国の製造業は今後、ハイエンド化、スマート化、グリーン化により、生産性、生産コスト、グリーン製造などの面の比較優位を強め、世界の製造メーカーの対中投資及び工場建設の持続的な拡大を促す必要がある。
伝統産業が製造業に占める割合は80%で、製造強国建設の鍵となっているが、各地は現在、新興産業をより重視している。これについて関氏は、「新興産業は全体的に見てまだ発展の段階にあり、短期的には伝統産業の空白を補えない。製造業の発展は2つの方針に沿って歩むべきだ。まず伝統産業のモデル転換及び高度化を重視し、伝統製造業のハイエンド化・スマート化・グリーン化発展を促し、先進製造業産業クラスタを育成し、伝統有力産業の基礎を固める。その一方で現地の資源の強みを利用し、一連の新興産業及び未来の産業を育成し、未来の成長をけん引する新エンジンと現代化産業体制を構築し、中国経済の長期安定を促す」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年4月6日