中国税関総署が13日に発表したデータによると、中国の第1四半期の物品貿易額は前年同期比4.8%増の9兆8900億元で、伸び率が前四半期比で2.6ポイント上がり、安定的に好転するスタートを切った。そのうち特に注目されているのは、2月の輸出入の「プラス化」だ。3月の輸出額は前年同月比で約23.4%増(ドル建てで約14.8%増)で、それまで5カ月続いていた減少の流れに歯止めをかけた。中国経済に注目する一部の海外メディアも報道の中で、中国の3月の輸出データの急増は「積極的なサプライズ」と強調し、また中国の輸出の急速な回復は経済回復の兆しと伝えた。
第1四半期の貿易データが注目されていることには、次の2つの背景がある。まず、昨年下半期から景気後退(リセッション)のリスクが拡大し、予想を上回る需要減が生じ、中国の輸出が持続的に圧力を受けた。輸出情勢の不確実性は、今年の中国経済回復にとって最大の懸念の一つとさえされた。さらに「経済成長の足を引っ張らない」さえできれば、貿易が好調といえるとの見方もある。次に、1-2月は各種要素により港で空きコンテナが積み上がり、貿易状況への懸念が生じた。これは今回のデータが「サプライズ」であった理由だ。貿易データの下げ止まりは同時に、中国の経済回復のブースターが増え、流れがより確かになったことも意味している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年4月14日