中国の観光業界の回復の勢いに、海外メディアからの注目が集まっています。4月29日~5月3日のメーデー連休中、中国国内の旅行者数は前年同期比70.83%増の延べ2.74億人に上り、各観光地は観光客でごった返しました。多くの観光地で、来場者数の歴代記録更新が相次ぎました。
米CNNは報道で、「上海の観光業が盛り上がりを見せ、観光当局はメーデー連休初日に上海市を訪れた観光客が300万人を超えたと発表した。また、北京では万里の長城を含む人気観光地に大勢の観光客が押し寄せ、連休2日目には1.4万人以上が万里の長城を訪れた」と伝えました。
米CBSは、「中国の観光業は今回のビジネスチャンスを完全につかみ、自国経済に新たな活力を吹き込むと同時に、消費マインドを高めた」と報じました。
また、ロイター通信の記事は、「観光業の回復は世界第2位の経済体にとって喜ばしい動き」と伝えた上で、ゴールドマン・サックスの報告書を引用し、「中国のメーデー連休における旅行・観光業の驚異的なデータと、依然として堅調な4月のサービス業購買担当者指数との相乗効果により、今後数カ月間の消費とサービス業の回復が続くことが予想される。ゴールドマン・サックスは2023年の中国経済成長率が市場予想を上回るとみている」としました。
「中国国際放送局日本語版」2023年5月7日