今年に入ってから、中国では地域間の送電量が急速に増加しています。電力分野への投資も拡大し、十分な電力供給を確保しています。
3つのポイントとしては、まず、電力輸送が地域をまたぐものだという点があげられます。第1四半期の全国での地域間電力輸送量は、前年同期比で24.3%増加し、1866億キロワット時となりました。北西地域から華中地域、南西地域から華東地域、また東北地域から華北地域への送電量はいずれも、前年同期比で50%以上の増加となっています。
次に、市場の電力取引量をみると、第1四半期の全国の電力取引センターでの取引量は、前年同期比6.8%増の1兆3235億キロワット時に達し、総電力使用量の60%以上を占めています。これは、市場による電力資源の合理的な配分が、より強化されたことを示しています。
電力産業への投資額は、第1四半期、全国の主要発電企業の発電プロジェクトへの投資額は前年同期比55.2%増の1264億元(約2兆5000億円)となりました。そのうち、ソーラー発電は前年同期比で177.6%の増加、原子力発電は同53.5%と急増しています。
「中国国際放送局日本語版」2023年5月7日