国際エネルギー機関(IEA)がこのほど発表した「世界電気自動車(EV)見通し2023」によると、EVとハイブリッド車(HV)を含む2022年の世界のEV販売台数が1000万台を超えており、今年はさらに35%増の1400万台にのぼる見込みだ。これはEVが世界の自動車市場に占めるシェアが2020年の5%未満から22年の14%に上がり、今年さらに18%に上がる見込みであることを意味する。
中国汽車工業協会の統計によると、中国の22年の新エネ車生産台数は前年比96.9%増の705万8000台、販売台数は93.4%増の688万7000台だった。今年1−4月の生産台数は前年比42.8%増の229万1000台、販売台数は同じく42.8%増の222万2000台で、市場シェアが27%にのぼった。また同協会の別のデータによると、中国の22年の新エネ車輸出台数は前年比120%増の67万9000台で、今年第1四半期は前年同期比110%増の24万8000台。
各国の優遇策と働きかけにより、世界のEV市場が近年、急成長の流れを呈している。中国のEV産業は自動車業界の重大な変革をけん引しており、交通分野の持続的な低炭素モデル転換を促している。
BYDの電動大型バスは欧州の100以上の都市に進出している。改修・拡張工事中の長城汽車ブラジル工場は来年に正式に稼働開始となり、HVとEVの生産に特化する。将来的に毎年の生産能力が10万台にのぼり、2000人分の雇用枠を直接創出する見込みだ。BYDは昨年メキシコで、ネット配車プラットフォームに1000台のEVタクシーを投入した。18年11月に第1期・100台の中国製電動大型バスがチリに運ばれた後、宇通やBYDなどの多くの中国自動車企業がチリに累計数百台の電動大型バスを交付している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月2日