中関村フォーラム2023「北京(国際)第3世代半導体イノベーション発展フォーラム」において、科学技術部の相里斌副部長は、「炭化ケイ素や窒化ガリウムを始めとする第3世代半導体は優れた性能を持ち、情報通信、レール交通、スマートグリッド、新エネ車などの分野で大きな市場を持つ」と述べた。
世界の第3世代半導体産業は、長年の取り組みを経て急成長期を迎えた。第3世代半導体産業技術イノベーション戦略連盟指導委員会の曹健林主任は、「中国の第3世代半導体の発展はすでに、技術のブレイクスルーと産業の協同発展の基礎を備えている。半導体関連の精密製造水準及びセットとなる能力が急速に向上し、関連設備の国産化の基礎をしっかり固めている」と分析した。
中国工程院の干勇院士は、「第3世代半導体に基づく材料及び部品は、ハイエンド電力設備の画期的かつ革新的な応用をけん引し、伝統的な送電網の半導体送電網への発展を促す」と述べた。
第3世代半導体産業も「成長の悩み」に直面している。例えばオリジナルのイノベーションと応用向けの基礎研究の能力が低く、基幹設備及び原材料で輸入に強く依存している。産業チェーンとサプライチェーンの安全には依然としてリスクが存在する。開放的でチェーンが揃った設備条件が先進的な第3世代半導体研究開発・中間試験プラットフォームがなく、産業のエコシステムが構築されていない、などだ。
そこで第3世代半導体産業技術イノベーション戦略連盟を中心に、次の提案がなされた。重点市場の需要に焦点を絞り、新エネ車、太陽光発電・蓄エネ、新型ディスプレイなどの分野で第3世代半導体材料に基づく「グリーンチップ」「健康チップ」を用いる。産業チェーンの協同イノベーションに焦点を絞り、イノベーションコンソーシアムを発足し、公共技術サービス能力と標準化能力の建設を強化する。産学研が緊密に連携し、チェーンの川上・川下がつながり、中小及び大企業が共生・発展する協同イノベーションの局面を形成する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月13日