「一帯一路 」構想提唱から10年 全方位的開放の新局面を推進

中国網日本語版  |  2023-06-30

「一帯一路 」構想提唱から10年 全方位的開放の新局面を推進。

タグ:一帯一路

発信時間:2023-06-30 18:50:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 先進国が金融引き締め策を進める中、2023年は外需が冷え込み輸出が圧迫されるというのが市場コンセンサスとなっている。これに対し、中国の輸出は年初からたびたび上振れている。

 この上振れ要因は一体何であろうか?金融政策について話し合う「第3回金融四十人フォーラム(China Finance 40 Forum、CF40)」が10日、陝西省西安市で開かれ、出席した中国興業銀行の魯政委チーフエコノミストはこれについて、「一帯一路」沿線国などの新興国向けの輸出が伸び、一部の先進国向けの輸出減少分を相殺したためとの見方を示した。

 「一帯一路 」構想提唱からこれまでの10年間で、中国の対外開放は広さ、深さ、水準とも大幅に高まり、より多くの国や地域との経済貿易交流・協力の架け橋となって、対外開放の新局面の構築を促進した。

 昨年は未曾有のインフレ高進を受け、先進国が相次いで利上げを実施したが、度重なる急速な金融引き締めは、世界経済の成長鈍化と外需の低迷を招くこととなった。世界貿易に暗雲が垂れ込める中、中国の輸出は晴天が広がっていた。ドルベースで見ると、3月の輸出は前年同月比14.8%増と市場予想の7.1%減を大きく上回り、4月も同8.5%増と好調な伸びが続いた。

 魯氏は「これまでのところ、客観的に見て中国の輸出額は予想を上振れ、昨年末時点の大方の予想をもはるかに上回る水準となった」と語った。

 この10年間で中国と「一帯一路」沿線諸国との貿易は成長を続けてきた。税関の統計によると、今年1~5月の貿易総額は5兆7800億元と前年同期比で13.2%増加した。中でも輸出は3兆4400億元と、21.6%の増加となった。

 「一帯一路」構想は、中国の輸出構造を再構築・高度化し、不確実性に対応する貿易の強じん性と成長性を大きく高めた。北京大学国家発展研究院の黄益平副院長は「これまで輸出が不振だったものや、あまり注目されなかったものが、今年の目玉となっている」と指摘。「一帯一路」は多国間主義の堅持を推進し、開放的な経済体制を守るものだとした上で、「元々、われわれの経済関係は先進国に重きを置いていたが、今は新たな協力分野を開拓する必要がある。多国間主義の枠組みの下、一帯一路の価値はより高まっている」と語った。

 国務院発展研究センターの隆国強副主任は「一帯一路構想は提唱から10年で実りある成果を上げた。より多くの人々が、世界の持続可能な発展の実現にもたらす一帯一路の重要な意義を認識するようになったほか、中国と他国との協力推進がもたらす重要な機会を認識するようにもなった」と語った。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月30日



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