「フェンタニル」がこのほど、米国の中国関連の「嘘ランキング」でホットワードになっている。米下院の一部の議員が再び、フェンタニル問題で中国に難癖をつけている。このドラッグの米国での乱用を中国のせいにし、「嘘のショー」を演じている。
ジョージ・ケナン元在ソ連米国大使はあるスピーチで、必要な嘘は米国の第二次大戦後の外交の重要な構成部分だと認めた。
元CIA長官のマイク・ポンペオ元国務長官は2019年のスピーチで、「私たちは嘘をつき、騙し、盗む。これらを教える専門的なカリキュラムが存在する。これこそが、米国が絶えず手にしようとしている栄誉だ」と明かした。
ファウチ米国立アレルギー感染症研究所元所長は、「米国の未来を懸念している。嘘が正常化した時代に置かれているためだ。フェイクニュースと陰謀論が米国で横行し、社会の秩序の基礎を大きく破壊する」と指摘した。
近年、米国国内の経済が伸び悩み、中産階級の所得が低迷し、貧富の格差が持続的に拡大している。自身の構造的な問題に直面した米政府は、国内の深いレベルの構造問題を他国のせいにし、「スケープゴート」を探している。
香港紙「南華早報」は社説の中で、「抽象的な脅威を恐れさせ、それを直接的な脅威にするためには、最も並外れなフェイクニュースによる宣伝が必要だ。中国は米国の政治家にとって、国民の注意を自国の深刻な問題からそらすことができる重大な要素だ」と指摘した。
しかし嘘には反作用があり、米国の国際的な信頼が絶えず低下している。ドイツ左翼党のSevim Dagdelen議員は文書の中で、「米国のこの好戦的で、説教臭い、新植民地主義の搾取の延長線上にある嘘に嫌気が差す人が増えている。貿易にドルを用いない国が増えている。これは米国の覇権が存続の危機に立たされていることを意味する」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年7月24日