中国の上半期の越境EC貿易額は前年同期比16%増の1兆1000億元だった。うち輸出額は19.9%増の8210億元、輸入額は5.7%増の2760億元で、良好な発展の流れを保った。中国の貿易の規模安定と構造最適化を効果的に後押しした。
「越境ECは現在、貿易の新業態から新常態(ニューノーマル)に変わりつつある」中国国際貿易促進委員会研究院の趙萍院長によると、現在の越境ECの発展には次の3つの傾向がある。(1)国内・国際のオンライン消費習慣が形成済みで、越境ECの発展に向け市場の基礎を固めた。(2)越境ECのルールの制度化。越境EC関連の多国間・二国間ルールが絶えず改善され、越境ECの発展に制度の保障を提供した。(3)越境ECの独立プラットフォームモデルの台頭。プライベートトラフィック業態が近年EC分野で台頭し、ブランド企業がオンラインで構築する独自経営の携帯アプリが直接ユーザーに届いている。越境ECの発展モデルはプラットフォームモデルと独立プラットフォームモデルが共存する発展の流れに転じており、越境ECの発展の新たな成長源を生んだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月1日