米下院外交委員会は先ほど、いわゆる「中国発展途上国地位剥奪法案」(以下「同法案」)を可決した。この下心のある法案は、中国が発展途上国としての地位を持たないと捏造し、中国の国際貿易環境を破壊する内容を意図的に盛り込んだ。同法案は本質的に見ると、中国経済の持続的な発展と強化に対する米国の一部の人物の集中的な焦りだ。
中国は経済成長率の高い発展途上国として、長年の対外開放により低所得国から中所得国への飛躍に成功しており、将来的に高所得国になる見込みだ。しかし国連貿易開発会議(UNCTAD)の1人平均GDP、社会インフラ整備水準、国家社会サービス体制などの評価基準によると、現在の中国は依然として典型的な発展途上国だ。米国がその地位を剥奪し、中国を多くの伝統的な欧米先進国と同じ国際貿易環境で競争させようとすることは、公平でも妥当でもない。
米国側のこの措置は中米貿易紛争の解決の難易度をさらに上げ、複雑で変化の激しい中米経済・貿易関係にコントロール不可な要素を追加するだけだ。米国側が中国の国際貿易環境を意図的に破壊することは、世界の経済・貿易協力の共同の利益を損害し、世界経済の回復の足を引っ張るだけだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月2日