国際格付け機関のムーディーズは7日、米国の中小銀行10行の信用格付けを引き下げ、USバンコープ、BNYメロン、ステートストリートを含む大手6行を格下げ観察リストに入れた。またムーディーズは米国の別の11行の格付け見通しも「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。ムーディーズは、米国の銀行業は資金調達コストの上昇などの多くの圧力に直面しているとした。
米連邦準備理事会(FRB)は昨年3月からすでに11回の利上げを実施しており、利上げ幅が525ベーシスポイントにのぼっている。フェデラル・ファンド・レートは22年ぶりの高い数値を示している。高金利などの重圧により、今年3月から米国のシリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、ファースト・リパブリック銀行が相次いで経営破綻し、米銀行業の信頼の危機が生じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月9日