A株市場をめぐりさまざまな政策が打ち出され、8月に中国経済が回復に向かい、不動産政策が見直されるなど、各方面でポジティブな要素が増えている。こうした中、多くの海外機関が、中国経済発展の見通しと中国株式市場について楽観的な見方を示した。
A株市場で最も重要な投資家カテゴリーの1つとして、外資の投資戦略が市場の注目を集めている。ゴールドマン・サックスはこのところA株を支持し、中国株についてオーバーウェイトの見方を維持している。ゴールドマン・サックス調査部の株式戦略チームは調査報告書で、緩和政策の加速・景気循環の改善・テクニカル指標の改善・割安なバリュエーションと低いポジションの5つの要因を挙げ、中国の株式市場は年内に株価上昇のチャンスがあると予想。以前に予測したMSCI中国指数67ポイント (潜在的な投資収益率10%) に向かって徐々に上昇するとの見通しを示した。
フィデリティ・インターナショナルも同様の見方を示した。経済運営は持続的に改善しており、8月の製造業PMIは49.7%に上昇し3か月連続で回復した。依然として景気縮小区間にあるものの、製造業全体は低位安定傾向にある。需要レベルは引き続き二極化しており、内需は政策支援を受けてやや改善。外需はわずかに改善したものの、全体では依然として弱い。生産面では季節的なものを上回る改善が見られ、在庫と価格の下げ幅は2か月連続で鈍化した。個人所得税に関する新たな政策や住宅融資政策の見直しなどが加速するなか、消費は徐々に回復するとの見通しが示された。
UBSアジア経済調査責任者兼チーフ中国エコノミストである汪涛氏は、第4四半期のGDP成長率について、政策緩和のおかげで前期比約3.5%(季節調整後の前期比・年率換算成長率)、前年同期比約4.5%に回復すると予想。 2023年の実質GDP成長率予想について4.8%の予測を据え置いた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月23日