米連邦準備理事会(FRB)の報道官は22日、連邦準備制度の職員を年内に約300人削減すると述べた。削減は13年ぶり。またFRBの財務諸表によると、FRBの上半期の欠損は573億ドル超だった。央視新聞が米CNNの報道を引用し、伝えた。
専門家は、FRBの急激な利上げは自身にも悪影響を及ぼしていると分析した。FRBは大量の米国債を保有しているが、その大幅な利上げにより米国債が暴落し、巨額の欠損を出した。また利上げにより米国企業の借入コストが急増し、多くの企業が倒産している。ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストはこのほど、米国企業は間もなく負債の高い壁にぶつかると警告した。これらの負債は数年内に満期になり、新たな人員削減の波を起こし米国経済を揺さぶる可能性があるというのだ。
連邦準備制度が年内に削減を予定しているのは主にサポート関連の部署だ。専門家によると、これは新技術の導入と関係している。
南開大学金融発展研究院の長田利輝院長は、「仕事における新技術の導入の拡大は、裏方のサポート部門の組織構造を調整することで新たな需要に適応する必要がある。そのため部署と職能の変化は今回の人員削減の理由の一つだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月25日