今年は中国が「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海上シルクロード」の建設を打ち出してから10周年に当たる。中国が対外開放を拡大するための重大な措置として、「一帯一路」構想は中国と世界の発展の新しい一章を切り開いた。
国際関係が複雑に変化し、各国の発展水準差が拡大する中、中国は「一帯一路」共同建設を打ち出し、国際的な枠組み内で力が及ぶ限りの責任を担うよう努力している。中国は多国間協力の提唱者かつ実践者で、「一帯一路」構想は「排他的クラブ」への加入を「招待」するものではなく、すべての国と文明の協力強化を推進する新たな理念となる。
「一帯一路」構想は異なる文明や国の発展レベルに関わらず、相互尊重、包括性、対話を堅持すべきだという原則に基づいており、すぐに多くの国・地域や国際組織から支持を得た。これまでに150余りの国と国連の専門機関やASEANを含む30余りの国際組織が「一帯一路」共同建設の国際協力に参加している。「一帯一路」構想の実行は、国連による持続可能な開発のための2030アジェンダの実現も後押ししており、同構想の協力理念は地域協力により多くの内在的価値を注入した。
「一帯一路」構想が持つ潜在力は、特に政策の連携、施設の接続、貿易の円滑化、資金の融通、民心の疎通という5大重点協力分野において巨大だ。国連による持続可能な開発のための2030アジェンダにとって、インフラの相互接続は特に重要で、「一帯一路」枠組み内で実施されるインフラプロジェクトは、最優先目標の貧困解消において大きな役割を果たしている。
「一帯一路」共同建設の10年にわたる成果を総括するなら、以下の数字が最も参考になる。過去10年間で、「一帯一路」構想は1兆ドル近い投資を呼び込み、3000件余りの協力プロジェクトを形成した。2023年上半期の中国と「一帯一路」共同建設国の貿易額は9640億ドルに増え、中国企業による「一帯一路」共同建設国での非金融類直接投資は115億7000万ドルと、前年同期比で15.4%増加した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月24日