中国製EVが台頭、北欧の消費者にチャンスをもたらす

中国網日本語版  |  2023-10-10

中国製EVが台頭、北欧の消費者にチャンスをもたらす。

タグ:EV 電気 自動車 ブランド 消費者

発信時間:2023-10-10 11:20:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国の電気自動車(EV)ブランドはこの2年で、フィンランド、ストックホルム、オスロの街頭でよく見かけるようになった。この流れは北欧のみに限られず、欧州全体に広がっている。消費者にEVを保有する独特なチャンスを提供している。フィンランド紙「ヘルシンキ・タイムズ」が伝えた。

 中国が電動化に専念するのは大気汚染を減らすためだけではない。この国は自国の14億人のために取り組み続けており、当然ながら世界市場にも割安で質の高いEVを提供している。この取り組みは環境の考慮だけでなく、世界の自動車業界の主な参画者を目指している。今や中国自動車メーカーはEVを生産するだけでなく、生産において質と価格を重視している。

 中国のEVはポルシェほどの高級感はなく、テスラほど優れた技術による魅力を持たないかもしれないが、価格重視のボリュームゾーンに迎合している。西側の自動車メーカーはハイエンドEVに専念し、割安なEVの大きな空白地帯が生まれた。中国自動車メーカーは機に乗じ、この市場を埋めている。

 間もなくフィンランドでSUVを発売する中国東風汽車のブランド「嵐図」は、この自動車が「ハイエンドEV市場を根底から変える」とし、かつ「超エリート」の仲間入りをすると表明した。同ブランドのフィンランドでの展開を担当するNordcars社のマキネンCEOが、「保守的な思想は言論によって動かされない。私は好奇心を持ち、この車にチャンスを与える。試乗後にその良し悪しについて議論しようではないか」と述べた通りだ。

 別の中国自動車メーカーのBYDは早くからフィンランドに進出し、店を構えていた。同社フィンランド地域担当者のプレス氏は、「多くのドライバーは中国自動車ブランドに偏見を持ちがちだが、判断前に自ら体験することを勧める」と述べた。

 ステランティスのタバレスCEOは、「欧州の法律により、欧州製のEVが中国製より約4割高くなっている。この価格差を受け、欧州の中所得者は中国製のEVを選択する可能性がある」と述べた。

 中国製の割安のEVの台頭は、北欧ひいては欧州の消費者に嬉しいチャンスをもたらした。消費者にとって、これらの自動車は欧州の高級ブランドほど箔はつかないかもしれないが、全財産を費やさずにEVを保有したい人に実現可能な選択肢を提供している。

 中国製EVの欧州での出現は、イノベーションと競争の需要を浮き彫りにした。世界の消費者にとって、これは自動車業界をより持続的で便利な未来へと向かわせる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月10日

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