中央金融活動会議が30、31日に北京市で開かれた。全国金融活動会議の開催は、2017年の全国金融活動会議から6年ぶり。かつ今回の会議は中央金融活動会議に格上げされた。
金融強国の建設を加速
会議のプレスリリースは「金融強国の建設を加速」に3回言及し、かつ「金融強国の建設の加速を目標とする」と明確に求めた。
金融強国はこれまで、中央レベルでほとんど取り上げられていなかった。第20回党大会報告は、製造強国、品質強国、宇宙強国、交通強国、サイバー強国、教育強国、科学技術強国、人材強国、文化強国、スポーツ強国、農業強国などの概念を取り上げたが、「金融強国」の言及はなかった。
粤開証券チーフエコノミスト、研究院院長の羅志恒氏は、「経済大国から経済強国に向かうならば、金融の大から強へが必然的に伴う。経済成長モデルの変化と経済構造のモデル転換及び高度化に伴い、中国は資本と技術を受け入れる者から送り出す者に変わりつつある。そのために中国は高効率で穏健で開放的な金融システムを構築し、金融強国の建設に取り組む必要がある」と述べた。
招連の董希淼首席研究員は、「中国は現在、世界最大の銀行市場と、世界2位の保険・株式・債券市場を完成させている。金融業の規模は大きいが、世界的な競争力と発言権はさらなる向上が待たれる。金融強国の建設の加速を目標とし、金融の高品質発展を促し、金融大国から金融強国への歴史的な変化を実現するため取り組むべきだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月2日