上海で開催中の第6回中国国際輸入博覧会(輸入博)は大活況を呈している。世界各地の企業が中国経済に熱意と自信を持っていることが、現場での最も直観的な印象だ。ところがこの活況を冷ややかに見ようとするのか、一部の海外メディアは最近、中国の外資導入の今後を悲観する声を集中的に上げた。さらに不可思議なことに、外資はこの25年で今日ほど中国を「恐れた」ことはないとの観点を示した。輸入博に参加する3400社以上の出展企業にとって、これは最近耳にしたうち最大の笑い話だろう。
中国経済へのこの手の悲観は全体的に見て新鮮味がないが、海外メディアは今回、2つの新たな些細な点を挙げた。まず、中国の直接投資が今年7−9月に純流出したということ。次に、彼ら独自の研究によると、外資系企業は6四半期連続で中国から利益を引き上げているということだ。経済専門家は、上述したことが事実であれば、これは主に中国と欧米市場の現在の金利差により、一部の資本が回流し利ざやを得ているためだ。これは短期的な現象に過ぎず、中国の外資への魅力が低下という海外メディアの結論を支えられない。
実際には中国経済の状況を反映するさまざまな手がかりを虱潰しに探す必要はまったくなく、輸入博の現場を訪れ目にすればいい。そこの光景は偽物ではなく、人を騙すことはない。これは中国経済の態度を最も活き活きと直観的に反映する。
あくまでもデータの根拠を求めようとするならば、この2つのデータよりも権威があり、全面的で客観的な多くのデータからも、「外資が中国から撤退」とは正反対の結論を導き出せる。例えば中国商務部のデータによると、今年1−9月に外国の投資家が中国で投資・新設した外資系企業数は前年同期比で32.4%増加した。製造業の実行ベース外資導入額は同2.4%増で、うちハイテク製造業は同12.8%増。これらの増加は世界の投資及び貿易が後退する中で達成されたもので、輸入博の活況とも相互に裏付けている。大環境が不況であるからこそ、世界の企業は中国でチャンスを模索し拡大する必要があるのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月8日