中国交通運輸部の最新統計によると、中国の船主が保有する船舶の総トン数は2億4920万トンにのぼり、総トン数でギリシャを抜いて世界最大の船主国になった。
中国が世界一の船舶保有国となった主な理由は経済的発展にある。2022年の中国輸出入総額は42兆700億元と、6年連続で世界最大の貨物貿易国の地位を維持した。
造船能力も船主国の力を示す重要な指標だ。中国船舶工業協会が今年8月に発表したデータによると、1-7月の中国の造船竣工量は2409万載貨重量トンで前年同期比15.6%増加、新規受注量は同74%増の4476万載貨重量トン、手持ち受注量は同23.4%増の1億2790万載貨重量トンと、三大造船指標はいずれも世界一だった。
海運業の急速な発展は、中国の海運センター都市の発展を強力に後押ししている。先ごろ発表された「新華・バルチック国際海運センター発展指数リポート(2023)」によると、2023年の世界海運センター都市総合力トップ10で、上海・香港・寧波舟山など中国の海運センター都市がランクインした。リポートによると、シンガポール・ロンドン・上海の3大海運センターを筆頭に、アジア太平洋地域の海運センターが台頭し続けている。
英バルチック海運取引所アジア担当の張競優氏は、世界中の43の主要海運センターを対象とした研究で、世界貿易の枠組みは西から東へ移動しているとし、「中国海運業が着実に台頭していることが明らかになった」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月26日