81人の乗客を乗せた小型ジェット機ARJ21が24日、中国南部にある広東省の広州白雲空港を離陸しました。これにより、ARJ21が商業飛行開始から7年を経て安全輸送乗客数が1000万人を突破しました。
ARJ21は、中国が独自に開発・製造するリージョナルジェット(地域間輸送用旅客機)です。国内のさまざまな航空市場のニーズに適応するため、開発チームは基本モデルをベースに、さまざまな派生モデルの設計・開発を進めています。今後、ARJ21の製品ラインナップはさらに充実する見込みです。
現在、航空市場に投入されているARJ21はその基本モデルです。今年10月には旅客機から貨物機へ改造された2機がそれぞれ顧客に引き渡され、主に国内線および短距離国際線の貨物、郵便物、宅配便などの輸送業務に利用されるということです。
ARJ21の基本モデルの総設計師を務める張克志氏は、「ARJ21を優れたリージョナルジェットの良いプラットフォームとして、社用機や医療機、緊急救援指揮機を含む一連の派生モデルを開発している」と明らかにしました。
ARJ21は中国の自然環境に基づいて設計・開発された初の航空機として、標高の高い西部路線や西部の空港に高い適応性を備えています。国内の地域間輸送路線をさらに拡大するため、ARJ21は複数の高標高地域でのデモ飛行も完了しています。(ZHL、MI)
「中国国際放送局日本語版」2023年11月26日