中国紡績工業連合会と東莞市人民政府が主催する世界服装大会2023がこのほど、広東省東莞市で開かれた。大会の主賓国であるイタリアの他、フランスや英国などの20の国・地域のアパレル業界関係者が虎門に集まり、世界のアパレル産業の重要計画について共に議論した。
中国紡績工業連合会の孫瑞哲会長は大会で、「中国のアパレル産業は世界発展に浸透し、世界にチャンスをもたらした。共通する発展の難題を解消するためには、これまで以上に国際協力と開放・共有が必要だ。グローバル発展イニシアティブを実践し、破壊と創造から力点を見出す。グローバル安全保障イニシアティブを実践し、競争と協力の間でバランスを取る。グローバル文明イニシアティブを実践し、相違点と類似点から共通点を見出す」と述べた。
国産衣料品が世界の過半数を占める
広東省東莞市虎門鎮には3000社弱のアパレルメーカーがあり、従業員数は20万人を超える。関連サービス機関は1000超。
虎門鎮党委副書記で鎮長の呉慶球氏は、「整った産業チェーンとサプライチェーンは、虎門のアパレル産業の強みの基礎だ。虎門はすでに中国の有名なアパレル産業クラスタになっており、国内外で名を馳せている。虎門は2019年に中国紡績工業連合会と正式に提携し、世界級アパレル産業クラスタ先行エリアを共同建設することになった」と述べた。
中国貿易工業連合会が会議で発表した情報によると、「虎門アパレル」地域ブランドの価値は1782億8100万元。
虎門の発展は、中国のアパレル産業発展の縮図だ。中国の衣料品は現在、世界の発展に深く浸透している。孫氏によると、中国の衣料品の年間生産量は700億点以上と、世界の過半数を占めている。国内販売の市場規模は4兆5000億元で、世界の販売量の40%を占めている。昨年の衣料品輸出額は1820億ドルで、世界市場の31.7%を占めた。関連設備とイノベーション力、規模と体系的な強みにより、中国製は世界の衣料品の質と量の支えになっている。
中国のアパレル産業は今年に入り、需要の低迷といった複雑な問題に直面したが、依然として発展の強靭性を示し、徐々に回復した。小売側を見ると、衣料品の消費回復の流れが確実だ。1−10月の一定額以上のアパレル用品小売額は前年同期比10.2%増の1兆1126億元で、ウェアラブル商品のオンライン小売額は同7.6%増、衣料品輸出額は1331億6000万ドルだった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月28日