スタンダードチャータード証券(中国)有限公司(以下「同社」)は11日、証券監督管理委員会が発給する「証券先物業務取扱許可証」を取得した。また復興証券有限公司が申請した適格外国機関投資家(QFII)資格がこのほどスムーズに認められた。
中国人民大学中国資本市場研究院連席院長の趙錫軍氏は「証券日報」に、「外資系金融機関による中国での企業設立や、事業の種類の増加に関する申請が近年、持続的に許可を得ている。これは中国資本市場の対外開放の程度と、外資に対する魅力の持続的な高まりを反映している。外資系金融機関は進出により、豊富な経験とハイレベルなサービスで域内投資家により多くの選択肢を提供でき、また域内証券業界に新たな活力をもたらすことができる」と述べた。
全業界の外資が出資する証券会社は現在18社。うち同社、ゴールドマン・サックス中国、JPモルガン証券(中国)は外資100%出資企業。経営の業績について、中国証券業協会のデータによると、今年上半期の外資出資証券会社の総資産は業界全体の5.6%を、純資産は6.56%を、売上高は7.15%を、純利益は5.5%を占めた。
外資系金融機関は中国事業拡大のペースを上げ、域内金融市場における重要な力になっている。
中国国際経済交流センター経済研究部の劉向東副部長は「証券日報」に、「外資系金融機関の対中投資と事業展開のペースアップは、金融市場の開放の程度がさらに上がったことを意味する。これは豊富な金融の供給、資金の供給拡大、市場の活力の引き出し、証券業界の発展環境の改善に資する。国内証券企業の基礎固めと、競争力及び投資家へのサポート力の強化を促す」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月13日