中国に投資すべきではないのか、それとも中国の代わりはないのか。未来を見通す際にこの同じ問題について考える海外投資家がこの年末、増えている。香港紙「南華早報」(電子版)が伝えた。
中国経済は大規模で、産業のエコシステムが成熟し、中産階級が増え続けている。これらは中国が断念できない市場であることを意味する。
中国は外資安定の取り組みを続けており、世界の最も優秀な慣例と市場の法則を導入している。多くの大企業が中国という14億人以上の人口を持つ市場からの収益を目にしている。
米カンファレンスボード中国経済・ビジネス研究センター長のアルフレッド氏は、「大多数のグローバル企業は依然として中国市場に残っている。中国市場の今後5年の需要が世界平均水準を上回ると見ているからだ」との見方を示した。
アルフレッド氏はまた、「ビジネスリーダーがより多く議論しているのは中国撤退ではなく、中国事業を維持する必要性についてだ。これは中国が重要な製品・サービス末端市場であるだけでなく、グローバルサプライチェーンの重要部分であるからだ。これは効率的な産業エコシステムのおかげだ」と述べた。
米ボストン・コンサルティング・グループは今年6月に発表した報告書の中で、高い購買力を代表する中国の中産階級の人口は2030年に総人口の4割弱に増え、経済の長期的な強靭性を高めるとした。
米チャールズ・シュワブのチーフ・グローバル投資ストラテジストであるジェフリー・クライントップ氏は、「アジアの別の人口大国であるインドが中国の代わりになる可能性は低い。この同じく約14億人の人口を持つ南アジアの国に多くの新たな投資が流れてはいるが」と述べた。
インドは「メイド・イン・インド」により海外から多くの投資を集めているが、中国の2022年の外資導入額はインドの4倍だ。
クライントップ氏は、「インドは道路や鉄道などのインフラに投資し、物流コストを引き下げ生産性を高めているが、中国のような政府からの支援が欠けている」と述べた。
またクライントップ氏によると、インドが中国の大型工場の成功を複製する妨げになっているのは、教育水準と労働参加率(特に女性の労働参加率)だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月25日