米国の著名エコノミストで、コロンビア大学の持続可能な開発センターの所長であるジェフリー・サックス氏はこのほど記事の中で、「米国の外交政策は巨額の資本に操られており、米国人の利益に奉仕するものではなく腐敗のペテンの上に成り立っている。その対外戦争は米国人に深刻な損失をもたらした」と記した。豪サイト「Pearls and Irritations」が転載したサックス氏の記事の要旨は下記の通り。

　米国の外交政策はまったく理不尽と言え、米国は次々と壊滅的な戦争に陥っている。アフガン、イラク、シリア、リビア、ウクライナなど、米国の過去20年のすべての主要外交政策及び目標が失敗に終わっている。

　このような結果が生じたのは、米国の外交政策が米国人の利益などのためではなく、ワシントン内部の関係者の利益のためのものだからだ。彼らは自分、部下、家族のために選挙資金や高給の職を集める。分かりやすく言えば、米国の外交政策は巨額の資本に操られている。

　米国人の損失は深刻で、2000年以降の戦争の失敗により約5兆ドルの損失が生じている。これは各世帯の約4万ドルの支出に相当する。その代価はさらに膨らみ続けており、米国の2024年の軍事費は1兆5000億ドル前後にのぼる（1世帯あたり約1万2000ドルに相当）。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年1月2日