中国でインフラ整備が盛んに進められているが、その裏側には多元的な教育システム、エリート会社員及びブルーカラー技術者の育成、ショート動画教育公開授業、さらに最近の夜間学校ブームがある。これらは生涯学習の溢れんばかりの力と、国の競争力の向上を示している。香港誌「亜洲週刊」が最新号で伝えた。
西側の一部のメディアは、中国経済が2024年に「中所得国の罠」に陥り、米国との差がますます広がると見ている。ところがこのような予測は事実上、中国経済と中国発展の原動力を読み間違っている。中国経済は逆境の23年においても5%以上の成長率を達成する見込みであり、その裏側には中国のインフラという大きな原動力があるからだ。
中国は密度の最も高い高速鉄道網、世界最大の高度道路網と、多くの県・鎮道路を建設した。交通の地方への普及を重視し、すべての村に道路を作った。プロジェクトで多くの雇用機会を創出し、新たな産業チェーンの開発を刺激した。最も顕著な例は、中国自動車産業の23年の爆発的な成長だ。長期的に世界一だった日本を抑え、世界最大の自動車輸出国に躍進した。これにより国内経済の発展に大きな推進力が備わり、外部からの抑圧を打破した。
中国のインフラにはさらに「南水北調」が含まれ、かつ「平陸運河」が建設されている。これは京杭大運河に続く快挙で、国内の湖沼と外海をつなげることで、かつては想像もできなかった発展の余地を創出する。広州白雲駅が完成し、アジア最大の駅になり、人々の利便性を高めた。中国の新たな空港建設も「蜘蛛の糸」のように発展し、空港の多くがスマートに設計されている。
中国は23年にインターネットの整備を急ぎ、全面的な6G世界の到来に向け重要な地ならしを行った。世界最多のネットユーザー数により、中国は世界で「インターネット+」の力の発揮に最も長けた、オンライン配車やEVプラットフォームなどが世界で最も先進的な国になった。
中国のインフラの力の裏側には、知識のインフラの力がある。怒涛のインフラ整備の裏側には、世界最大のエンジニアチームがある。毎年の卒業生の約半数が理工系で、中国のインフラに大量の人材を捧げている。その数の多さはその他の先進国を上回り、かつイノベーションの人材を輩出している。
当然ながら中国はドイツのシステムを学び、専門的な技術者の育成を重視している。多くの学生が技術職業学校に進学している。実践訓練を強調し、実際に手を動かす能力を鍛える製造業のブルーカラーにより、中国は世界最大の製造業強国になった。
中国の最も強い「知識のインフラ」はさらに、全民生涯学習の大きな原動力にある。最近は抖音、快手、小紅書などのプラットフォームで、80代の中国工程院院士による公開授業が行われ、130万人が視聴した。多くの受講生が適切な質問を行った。「東方甄選」ライブ配信プラットフォームでは、ネット有名人の董宇輝が野菜だけでなく「知識の食糧」を売る。
これらは中国社会の生涯学習の力と、中国経済の持続的に高まる原動力を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月12日