北京市第16期人民代表大会第2回会議が21日、開幕した。北京市の殷勇市長によると全市の2023年の域内総生産(GDP)は5.2%増の約4兆4000億元だった。「証券日報」の統計によると、これにて北京、天津、河北、遼寧、吉林、山東、湖南、海南、重慶、四川、甘粛、内モンゴルの12省が23年度の経済データを発表した。
国家統計局が17日に発表したデータによると、中国の23年通年のGDP(速報値)は126兆582億元で、不変価格の計算では前年比5.2%増となった。
上述した12省のうち9省が、GDP成長率で全国平均を上回った。中国国際経済交流センター経済研究部の劉向東副部長は記者に、「経済が持続的に回復・好転・発展する中、各省のGDP成長率が全国平均を上回り、経済規模で新たな段階に突入した。これは各地が各種措置により市場の活力を引き出し、地域経済の回復に取り組んでいることを反映している」と述べた。
各省のGDP、23年に記録更新
GDPの総量を見ると、23年通年の経済データを発表済みの12省のうち、多くの省が新たな段階に進んでいる。うち山東の年間GDPは9兆元を、四川は6兆元を、湖南は5兆元を突破し、重慶と遼寧は3兆元台に乗った。
南開大学金融発展研究院の田利輝院長は記者に、「これらの地域は産業構成が比較的整っており、経済発展の勢いに乗り、高い市場の将来性と発展の潜在力を持つ。新たな経済発展において、これらの地域はイノベーション駆動、モデル転換・高度化、人材導入を重視し、高品質の発展の推進を急いでいる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月22日