エジプトのシーシー大統領は19日、第7回エジプトエネルギー展の開幕式で、「地政学的要因の影響を受け、スエズ運河の通航料収入が今年に入り4-5割減少している」と述べた。
パレスチナとイスラエルの衝突が新たに勃発すると、現地の安全情勢が急激に悪化し、その影響も持続的に顕在化している。イエメンの武装組織フーシ派は紅海の標的を何度も襲撃している。フーシ派は、イスラエル関連の船舶は同組織の「攻撃の標的」に過ぎず、襲撃はイスラエルがガザ地区への軍事攻撃を停止するまで続けると表明した。米国と英国は今年1月12日よりフーシ派への空襲を続け、多くの死傷者を出している。緊張情勢により各国の国際海運会社が紅海航路の一時停止を発表し、アフリカ南端から迂回している。エジプトのスエズ運河の通航量が大幅に減少している。
スエズ運河庁のラビエ長官は今月、エジプト側は通航料割引などの措置で商船を集めているが、海運会社の安全の懸念を払拭しきれていないと述べた。
エジプトは2022-23年度にスエズ運河から94億ドルの収入を得た。運河はエジプトの国家財政収入及び外貨準備高の主な収入源の一つだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年2月21日