資金導入が多い浙江省は今年、「常軌を逸したレベル」で外資誘致プロジェクトに取り組む方向で進めている。上質なシンボル的プロジェクト、特に重大外資プロジェクトの誘致に力を入れ、外資実質利用額200億ドルを目指すという。
公式発表によると、グリーン石化、新エネルギー車および部品、集積回路、ハイエンド新材料などの分野を重点に、産業チェーンの的確な誘致作業を推し進める。そのほか、国別、業種別の外国旗業円卓会議を開き、企業家と顔を合わせて交流し、企業の要求と困難を解決する。
中国で経済規模が3番目に大きい山東省はデジタル経済、先進製造業、エネルギー転換などの分野で資金導入を行っている。
投資家を引きつけるため、多くの省が「貴重な財産を惜しまず」行動している。安徽省は文章を発表し、新設する外資新興産業プロジェクト、研究開発センター、地域本部などに奨励金を支給し、域内の外資系企業の利益再投資を支持すると明確にした。また同地域は、海外ハイレベル人材の安徽省での起業にグリーンゲートを開設し、年間でハイレベル起業団体約1000チーム、1万人以上の科学研究者の起業を支持するという。
中国社会科学院世界経済・政治研究所の高凌雲研究員は、中国の外資導入の長期的な向上傾向は変わらないが、複雑な状況に直面していると話した。1つは、世界の越境投資は全体的に低迷し、多くの発展途上国と新興経済圏が競うように投資規制を緩和し、資金誘致競争が激化している。もう1つは、米国などの西側諸国は「でカップリング」や「リスクヘッジ」などの戦略を進め、中国の外資導入をある程度阻害している。
高凌雲氏は、「このような状況下で、中国は外資の導入と利用により力を入れ、質の高い外資を多く導入する必要がある。政策の重点を市場参入の拡大だけでなく、ビジネス環境の全面的な改善、外資企業サービスの強化などにも置く必要がある」と話した。
ある分析は、中国が経済に取り組むにつれ、各地の資金誘致競争は続き、全体的な外資導入規模は安定しながら向上するとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月3日