「MSCアジアフラグシップ」が上海母港の初航海を開始し、中国クルーズ市場の密かな駆け引きが再びエスカレートした。
MSCの大型客船「MSCベリッシマ」がこのほど、上海クルーズターミナルから出航し、中国大陸部の初航海を開始した。それから間もなくロイヤル・カリビアン・クルーズも4月末より、上海発周辺諸国行きの国際クルーズ航路の就航を開始する。国際クルーズ船が続々と戻り、売り切れも出ているほどだ。
観光客の消費習慣の持続的な変化に基づき、クルーズ大手も商品の調整を行っている。各国際クルーズ大手は2025年を見据え中国市場での展開を急いでおり、大型客船に複数の母港を持たせる計画が標準化している。
観光業界のベテラン専門家の王興斌氏は、「現在の各クルーズ会社の計画によると、業況が順調に回復すれば、中国クルーズ市場は25年に19年同期の水準に戻ると見られる。ただし具体的な回復の程度については、全体的な市場状況と観光客の消費の意欲を見る必要がある。地場クルーズブランドにせよ国際クルーズブランドにせよ各自の長所を発揮し、最も得意とする差別化された商品で観光客を集めるべきだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月18日