またユーザーを見ると、携帯電話メーカーは力強いブランド及びユーザーの基礎を構築済みだが、これはスマートEV市場へのよりスムーズな進出を支える。多くの国産携帯電話ブランドは現在多くの忠実なファンを持ち、そのスマートEV製造への進出はまさに「衆望を担う」だ。
一部の消費者の需要は今日、操縦性や馬力からスマートな運転体験に転じている。スマートEVは未来の自動車消費の流れをけん引する見込みだ。
技術的に見ると、スマートEVには電動とスマートという2つの中核的要素がある。シャオミ創業者の雷軍会長兼CEOは、スマートEVは過去10年で電動の問題をほぼ解消したと指摘。業界は現在、スマート化の競争の後半戦を迎えている。これは携帯電話メーカーに追い越しのチャンスをもたらすだろう。
王氏は、携帯電話メーカーはエコシステム、操作システム、通信技術などの面で深い蓄積を持ち、これらの技術を自動車に応用し、よりスマートな運転体験を作りやすいと指摘。例えばシャオミの「人/車/家のエコシステム」という概念には、各種スマート端末及び設備の使用が不可欠だ。あるユーザーはその体験動画の中で、車載ディスプレイによりシャオミのスマート端末とつなげた。「帰宅モード」と音声で指示すると、このユーザーの自宅の照明とエアコンの準備が整った。ファーウェイは通信技術の深い蓄積を持ち、車載ネットワークや自動車のインターネット化(IOV)技術に強い。またスマート運転の魂はAIだ。スマホメーカーは伝統的な自動車メーカーよりもこの分野にスムーズに進出できる。AI技術の蓄積も、その自動運転分野でのブレイクスルーを支える。
雷氏は、「スマートシステムは持続的な更新により、初めて最高かつ最新のテクノロジーを消費者に交付できる」と述べた。携帯電話メーカーは伝統的な自動車メーカーより更新及びイノベーションがよりフレキシブルかつスムーズだ。市場の需要及び変化をより敏感に察知し、製品を持続的に最適化できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年4月15日