スリランカ「一帯一路」組織(BRISL)のマヤ・マジュラン会長は5月9日付けチャイナ・デイリーの論説で、「中国のEV(電気自動車)産業は急成長しており、世界のGX(グリーン・トランスフォーメーション)で重要な役割を果たしている」と指摘した。この点からみると、欧米の一部政治家による非難はまったく正当性を欠くことがわかる。
中国がEVの生産・販売で世界をリードしていることは疑いの余地がない。昨年、中国のEV生産台数は958万台、販売台数は949万台と世界1位、輸出台数も120万台に達した。今年、中国のEV生産台数は1150万台、輸出台数は550万台に上る見込みだ。
特筆すべきは、中国EV輸出の急成長は必ずしも生産能力過剰ではなく、品質と性能の良さが要因だということだ。西側の一部政治家は、中国の市場経済での地位を否定するために可能な限りの方策を講じるよりも、より開かれた世界市場を喜んで受け入れ、市場参加者が市場シェアを決定し、消費者自身が購入する製品を決定できるようにしたほうが良いのではないか。世界市場における中国製EVのシェアは拡大し続けているが、これは市場にとって自然な選択であり、健全な競争の必然的な結果でもある。
記事はさらに、中国のEV産業が世界の科学技術の発展に貢献していると指摘した。
中国は、長江デルタおよび珠江デルタと成都・重慶地域で、専門的な産業チェーン・サプライチェーン・産業クラスターを構築することで、EVの生産効率を向上させた。
中国は過去10年にわたり、EVの技術開発に多大な資源を投入してきたが、それによって世界のEV市場で大成功を収めたのは中国独自の政策と技術の進歩に基づくものだ。特に注目すべきは、中国がバッテリー技術の躍進で業界の変革をリードしたことだ。
中国は世界最大のバッテリー・バリューチェーンを構築した。それと同時に、中国のEVメーカーはスマートカーシステムの開発に数十億ドルを投じ、人工知能システムの追加や音声認識および自動駐車システムの改良などを進め、消費者はより安全で快適に感じられるようになった。彼らはまた、EVと携帯電話や家電製品を接続する新機能の開発にも投資しており、これはいわゆる「人と車と家のエコシステム」と呼ばれている。
事実、中国のEVメーカーは機能的で技術的に先進的な車両を非常に競争力のある価格で売り出し、強力なアフターサービスも提供している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月19日