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「ネガティブリスト」が示す中国のハイレベルの開放

中国網日本語版  |  2024-07-07

「ネガティブリスト」が示す中国のハイレベルの開放。

タグ:ネガティブリスト

発信時間:2024-07-07 15:30:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   最初の190条から現在の全国版の31条、自由貿易試験区版の27条へと、リストの「引き算」は中国の開放の度合いを示し、外資系企業に中国の発展のチャンスを共有する条件もつくり出した。このリストとは、「外商投資参入特別管理措置目録」、俗称「外資参入ネガティブリスト」のことである。将来、このリストはさらに削減される見通しで、「引き算」による開放の「足し算」といえる。

   この十数年、リストの「引き算」はそれぞれの分野のさらなる開放を意味し、実際に開放の成果ももたらした。

   製造業を例に挙げると、全国の一般製造業分野の全面開放を実現し、自由貿易試験区ネガティブリストの製造業条目は「ゼロ」になった。

   2018年版の外資参入ネガティブリストは自動車業の外資規制をなくす「スケジュール」を明確にし、外資系企業に安心を与えた。2019年初めに着工した上海のテスラ・メガファクトリーはわずか1年で完成し、生産と納車を果たし、数年後には100万台目、200万台目が完成し、珍しい「チャイナ・スピード」を見せた。

   テスラの米国本土以外で初の蓄エネルギー・メガファクトリーである蓄電池「メガパック」工場も上海の臨港地区で着工し、2025年第1四半期に量産化する計画。同社の陶琳グローバル副総裁は、開放の扉を広くすることで、テスラはより着実に中国市場への投資を継続することができると話した。

   サービス業開放の重点の1つである金融業もネガティブリスト削減の恩恵を受けた。2020年版のネガティブリストは証券会社、証券投資基金管理会社、先物会社、生命保険会社の外資持株比率の規制を廃止し、外資系金融企業の対中投資のテンポを速めた。

   外資参入ネガティブリストは、金融業に関する規制措置をゼロにしている。国家金融監督管理総局の2023年末の統計によると、外資系銀行の在中国総資産は3兆8600億元、外資系保険会社の総資産は2兆4000億元で、国内の保険業の総資産に占める割合は10%に達した。

   中国の開放のスピードと度合いは世界に認められている。先日幕を下ろした夏季ダボスフォーラムで、畢馬威(KPMG)中国諮詢の最高戦略責任者(CSO)の蔡偉氏は、「中国は外資の参入規制を減らし、外資投資の自由化レベルを引き上げ、外資系企業が関心を寄せる医療や付加価値電信業務などの分野で参入試験を展開している。これは、中国の対外開放の深化とビジネス環境の改善を通した外資誘致の誠意であり、外資系企業に対中投資と協力の条件をつくり出した」と述べた。

   商務部研究院の聶平香研究員は、「リストの更なる削減は、中国が世界の高基準の規則に積極的に合わせ、開放拡大に揺るぎない決意を持っていることの表れである。同時に、ハイレベルの開放により改革を全面的に深化させることで、質の高い発展と中国式現代化建設の推進に力強い原動力を注ぎ続けることになる」と話した。

   「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月7日

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