上海洋山港埠頭では、各国の特産品を満載した貨物船が次々と接岸する。輸入品は中国の一般人の衣食住をますます豊かにする。新疆霍爾果斯税関では、中国製品を満載した列車が西に向け発車する。輸出品は各国の人々に、よりコストパフォーマンスの高い消費の選択肢を与える。
貿易はすでに中国の経済成長をけん引する主な原動力の一つになっており、世界経済の発展構造に深い影響を及ぼしている。
過去を振り返ると、中国の貿易発展の成果が得難いものであることをより実感できる。中国の1950年の貿易額は11億3500万ドルのみで、輸出品の80%以上が初級製品だった。国は食糧輸出により外貨を得て、外国から不足している工業設備及び原料を輸入するしかなかった。当時の中国は国際貿易市場における地位が低く、強みに欠け、発言権などなかった。
時は流れ、75年の切磋琢磨と前進を経て、中国はその名に恥じない貿易大国になった。
今日の中国の国際貿易構造における力と地位を最も直観的に示すのはデータだ。
貿易規模が持続的に拡大。中国の23年の貿易額は5兆9400億ドルで、うち輸出額は3兆3800億ドルで国際市場の14.2%のシェアを占め15年連続で世界一を維持した。輸入額は2兆5600億ドルで、国際市場の10.6%のシェアを占め、15年連続で世界2位を維持した。今年上半期には中国の貿易額が初めて21兆元を突破し、規模がさらに拡大した。第18回党大会以降、中国の貿易額は年平均で1兆6000億元弱増えているが、これは中規模の国の年間貿易額に相当する。
貿易構造が持続的に最適化。初級製品の大量輸出により工業品を輸入する受動的な状況は早くも覆され、ハイテクで高付加価値でグリーンな製品で世界市場をけん引している。「新御三家」製品(電気自動車、リチウム電池、太陽電池)の輸出額は23年に30%弱増え、1兆600億元にのぼった。新業態が力強く発展し、越境EC貿易額が通年で15.6%増となった。
貿易パートナーがより多元的に。中国と新興市場の貿易関係がより緊密になり、貿易構造のバランスが改善されている。第18回党大会以降、中国の高基準自由貿易区ネットワークが持続的に拡大し、自由貿易パートナーとの貿易額が貿易額全体に占める割合が3分の1にのぼった。23年には中国と「一帯一路」共同建設国との貿易額が占める割合が46.6%に上がり、対ラテンアメリカ貿易額は6.8%増、対アフリカ貿易額は7.1%増となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年9月10日