国家税務総局が発表した最新の増値税（付加価値税）領収書データによると、1～7月、中国の省間取引は急速に増加し、重点地域のけん引作用が顕著となった。交通物流業は急成長を維持し、技術とデータ市場は流動が加速し、全国統一大市場の構築が進んだ。

　国内の商品サービスの効率的で自由な流動は全国統一大市場の構築の主要目標の1つで、領収書発行を通した取引関係は国内の省同士の関係の緊密度を反映する。1～7月、全国の省間取引額は前年同期比3.8%増加し、全取引額の40.6%を占め、前年同期より0.6ポイント拡大した。

　重点地域のけん引作用が顕著となった。増値税領収書データによると、1～7月、京津冀（北京・天津・河北）、長江デルタ、珠江デルタ、成渝地区の域外売上高は前年同期比でそれぞれ2.8%、4.3%、5.3%、6.6%増加し、いずれも4大地域全体の伸び率を上回った。重点地域間の取引も活発となった。増値税領収書データによると、1～7月、京津冀から珠江デルタ、成渝地区への販売額は前年同期比でそれぞれ6.4%と4.2%増加。長江デルタから珠江デルタ、成渝地区への販売額はそれぞれ7.2%と8.7%増加。珠江デルタから京津冀、成渝地区への販売額はそれぞれ8.9%と10.3%増加。成渝地区から長江デルタ、珠江デルタへの販売額はそれぞれ8.2%と14.2%増加した。

　全国統一大市場の構築の重要な支えとして、交通輸送と物流の作用は大幅に高まり、新たな輸送形式が急速に発展した。増値税領収書データによると、1～7月、交通輸送・物流業の売上高は前年同期比9.7%増加した。

　全国の科学技術・データサービス市場は急速に発展。増値税領収書データによると、1～7月、全国の科学技術サービスの省間販売額は前年同期比18％増加し、科学技術サービスの全体の伸び率を1.5ポイント上回った。情報サービスは14.8%増加し、全体の伸び率を1.15ポイント上回った。

　全国統一大市場の構築を促すため、国家税務総局は先日、『納税者の地域間移動の便宜化、全国統一大市場の構築への貢献に関する通知』を発表し、「事前通知の合理化」「事中手続きの加速化」「事後サービスの整備」の全段階について一連の措置を打ち出し、納税者の地域間移動を便利にし、税収ビジネス環境を整備することを明確にした。

　国家税務総局納税サービス司の瀋新国司長は、「生産要素の円滑な流動、各種資源の効率的な配置を推し進め、税収の役割を効果的に発揮し、全国統一大市場の構築にさらに貢献し、国内大循環を円滑にし、質の高い発展を推し進める」と話した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年9月22日