米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(電子版)は25日、「中国人民銀行(中央銀行)は25日、政策金利を引き下げた。同行はその前日、景気刺激策として一連の金融緩和措置を発表したばかりだった」と伝えた。記事の要旨は下記の通り。
中国人民銀行は1年物の中期貸出ファシリティ(MLF)の金利を2.3%から2.0%に引き下げる。この措置は予想通りだった。
中国人民銀行の当局者は24日の会見で、金融機関に資金提供する際の7日物の短期金利を1.7%から1.5%に引き下げ、中国人民銀行のMLF金利引下げをけん引すると発表した。
他にも中国人民銀行の当局者は24日、銀行の預金準備率の引き下げを発表した。
これらの措置は人民元レートを上げた。オンショア人民元の対ドルレートは25日に16カ月ぶりの高値をつけ、オフショア人民元の対ドルレートが上がり、かつ2023年5月ぶりに初めて6元台に乗った。
また英紙「タイムズ」(電子版)は24日、「中国人民銀行は重大な景気刺激策を発表した。人民元の対ドルレートが16年ぶりの高値をつけた。これらの措置は世界の株価を引き上げた」と伝えた。記事の要旨は下記の通り。
関連政策は自信を深め、中国の世帯消費を増やすよう励まし、国内の経済成長を促進することが狙いだ。利下げは工業部門に追加の流動性を注入する。
英シンクタンク、パンテオン・マクロエコノミクスのダンカン・リグリー氏は、「今回発表された大量の金融政策支援措置は金融市場のムードを改善した。これは短期間内に景気を刺激する。しっかりした財政政策が加わるならばなおさらそうだ」と述べた。
英シンクタンク、キャピタル・エコノミクスの中国経済研究責任者であるジュリアン・エバンズ・プリチャード氏は、「このプランは正しい方向に踏み出した一歩だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年9月30日