中国は新しい博物館の建設を続けている。上海天文館はそのうちの一つだ。トップレベルの博物館の上海天文館は2021年にオープンした。世界の同類博物館のうち最大規模で、独特なデザインを持つ。メイン建築物には直線と直角がなく、3本の重なるアーチで作られる。スイスSRFテレビが11日、伝えた。
「一目で天文学関連と分かる」上海科技館天文研究センターの林清主任は、この建築物の建設を監督した。「上から眺めると、この建築物は軌道上の天体のようだ」
上海天文館は多くの来館者を集めた。オープンから3年で、毎年100万人以上の来館者を迎えている。来館者の陶温迪さんは博物館の外で列に並んだ。彼女と息子は近くの省からはるばるやってきたという。「3日間ネットでチケット購入を試みたが成功しなかった。直接カウンターで運試しをする」
中国には博物館建設の長い伝統がない。1978年の時点では中国の博物館は349館のみだった。最近の数十年になり、中国の開放が進むにつれ、博物館の建設も力強く発展するようになった。今やほぼ毎日、新しく建設された博物館がオープンしている。中国の博物館は現在6833館。政府の計画によると、中国は2035年までに15館の世界一流の博物館を持つようになる。
そのため上海天文館のように、新たに建設される多くの博物館はいずれも一流レベルで、どれも印象的な建築風格を持つ。2022年にオープンした洛陽隋唐大運河文化博物館の屋根は帆船を想起させる。昨年オープンした成都SF館は「星雲」のようだ。
博物館の強みは知識伝授だけではない。中国にとっての博物館とは国の自己表現の場で、国の地位と新時代の文化の自信を象徴する。博物館の建設を通じ、中国は経済及び政治の実力を持つだけでなく、同じく分厚い文化の蓄積を持つことを示そうとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月15日