「世界の電気自動車(EV)販売台数は9月に前年同月比で30.5%増加し、中国が異彩を放った」市場調査機関「ロー・モーション」が15日に発表した報告書によると、今年9月の世界のEV販売台数は過去最高で、うち中国市場が65%弱を占め重要なけん引力を発揮した。
この報告書によると、9月の世界のEV販売台数は170万台で、昨年12月の記録を15万台上回った。中国市場での9月のEV販売台数は110万台で世界市場の約3分の2を占め、同じく過去最高となった。
ロー・モーションは、「中国のEV販売台数は8月に100万台を突破した後、9月に110万台を突破した。中国自動車メーカーは海外での販売を持続的に拡大しており、その他のアジア市場及びラテンアメリカ市場に進出している。中国製EVのEU市場への輸出は関税の問題に直面しているが、多くの中国自動車メーカーは一部の関税によるコストを消化可能だ。しかもBYDのような一部のメーカーは欧州での工場建設を目指している」とした。
中国乗用車市場情報連席会の崔東樹秘書長は、世界のEV市場の今後について、「米国市場は年初より顕著な回復傾向を示しており、中国市場は3月以降に好調を維持しているが、欧州市場は下半期に入ってから低迷が顕著だ。経済と消費の低迷により、欧州EV市場の成長の圧力は依然として大きい。中国市場は世界のEV市場の成長において重要な役割を演じ続ける」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月16日