中国航空発動機集団が独自に開発し、国際的な競争力を持つ900kW級ターボプロップエンジン「AEP100」がこのほど、世界最大の無人輸送機である白鯨航線W5000に搭載された。
AEP100は1000kW級民生用ターボシャフトエンジン「AES100」をベースに改造・開発された。安全で信頼性が高く、耐用期間が長く低燃費といった特長を持ち、ランニングコストを大幅に削減できる。2025年に耐空証明を取得する予定。
AEP100は2−6トン級汎用機もしくは3−10トン級無人機に搭載できる。その総合性能は同レベルの国際現役機の先進水準に達している。今回搭載された白鯨航線W5000の総組立及びラインオフは、同エンジンの市場開拓の重要なマイルストーンで、市場から初歩的に認められたことを意味する。
説明によると、W5000の最大離陸重量は10.8トン、積載量は5トン弱で、航続距離は2600キロ。世界最大の無人輸送機で、主に地域航空物流及び緊急救援物資投入などに用いられる。
中国航空発動機集団は近年、科学技術イノベーションを中心とし、低空経済市場の需要に適した汎用航空動力製品の開発を急いでいる。AES100、AEP100、AEF100、AES20などのエンジンを始めとする多くの汎用航空動力製品を形成した。低空経済の発展を促進し、交通強国の建設を加速するため有力な動力サポートを提供している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月26日