【新華社上海11月7日】中国上海市で5日、第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)が開幕した。インドネシアの財閥シナルマスグループ傘下の製紙大手、アジア・パルプ・アンド・ペーパーグループ(APP)は、2018年の第1回輸入博から7年連続で出展している。中国法人の翟京麗(たく・きょうれい)副総裁はこのほどインタビューに応じ、「第1回輸入博から毎回欠かさず出展している」と話し、輸入博が企業の国内外市場の開拓を支え、世界の出展者の多角的な成長に役立っていると評価した。
翟氏は「私たちは過去6回の輸入博を通じ、各分野で戦略的提携パートナーを開拓し、複数の企業と協力・調達で合意に達し、成約意向額は7億ドル(1ドル=約154円)に迫った」と紹介。輸入博を契機に、革新的なグリーン(環境配慮型)製品を英国、メキシコ、インドなどでも販売し、新たなビジネスチャンスを切り開いたと述べた。
1938年創設のAPPは、世界をリードする紙パルプ・製紙大手で、92年に中国へ進出し、30年以上が経過した。中国法人の総資産は23年末時点で、2427億元(1元=約22円)に上る。
同社は今年、展示ブースの面積をさらに拡大し、第8回への参加も表明した。翟氏は「多国籍企業として、輸入博の国際市場に対する影響力が拡大していると実感する。貿易は多くの不確定要素に直面しているが、輸入博が提唱する『ウィンウィンな協力、未来の共有』という理念は、世界経済に新たな原動力を提供するに違いない」と述べた。
「新華網日本語版」2024年11月8日