中国国家統計局はこのほど、2024年第3四半期の国民経済運営状況を発表した。速報統計データによると、1~9月の中国の国内総生産(GDP)が前年同期より4.8%増加し、伸び率は世界主要経済圏の上位となった。
世界の識者は、複雑で厳しい外部環境に直面する中で中国経済が全体的に安定しながら向上したことは、経済の粘り強さと政策の効果を反映していると見ている。中国の質の高い発展の推進、ハイレベルの対外開放の拡大は、自身の経済の持続的な回復傾向につながるだけでなく、世界経済の回復と成長をも支える。
ゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、UBSなどの国際金融機関は近頃、今年の中国の経済成長率予想を上方修正し、中国経済の上昇傾向は国際社会の中国発展に対する自信をより強めた。
ドイツ・シンクタンクのシラー研究所の創業者兼会長のヘルガ・ゼップ=ラルーシュ氏は取材に対し、「国際環境は複雑で変化が激しいが、中国経済は良好な動きを維持している。中国は依然として世界の経済成長のエンジンである。中国製品の国際競争力はますます向上し、これは中国経済が第4四半期も引き続き上昇傾向になることにつながる」と述べた。
エジプトのベニ・スエフ大学政治・経済学院のナディア・エルミ准教授は、取材に対し、「今年1~9月、中国経済は前年同期より4.8%成長し、経済は安定しながら向上した。これは中国経済の粘り強さと巨大な潜在力を示した。中国経済の安定推移という基調は変わらず、経済成長の質は着実に向上している」と話した。
イラク経済学者のマハムード・ババン氏は、 中国の経済成長動向は、現状だけでなく、長期的な角度からも観察する必要がある。中国は中国式現代化の新たな道を歩んでいる。十数年の中国のインフラ、平均所得、環境の質の巨大な変化、および’一帯一路’共同建設の豊富な成果を観察すると、中国の今後の発展に自信が持てる」と述べた。
ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、ハリー・マーフィー・クルーズ氏は先日、外国メディアの取材に応じ、「中国の第3四半期の経済データを観察すると、ハイテク製造業が依然として注目点だとわかる。1~9月、中国の一定規模以上ハイテク製造業の付加価値額は9.1%増加し、ハイテク産業投資は10%増加し、サービス業も勢いよく成長している」と述べ、中国の一連の経済政策が効果を発揮しており、年間経済成長率目標の達成を後押しするとの見解を示した。
元世界銀行エコノミストのムワンギ・ワチラ氏は、「近年、科学技術革新により経済成長を後押しする現象が顕著となっている。中国の戦略的新興産業と未来産業に関する取り組みは、科学技術革新と産業革新の深い融合を強化し、中国の経済成長に新たな原動力をもたらす」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月9日