韓国の聯合ニュースは韓国経済人協会が28日に発表した分析報告書を引用し、韓国の先端産業の輸出の競争力が3年連続で中国を下回っていると伝えた。同協会はその原因を、両国の研究開発への投資の格差によるものとした。「韓国経済新聞」は、韓国は研究開発費でさえ中国より少ない以上、今後も競争で遅れを取り続けるとの懸念もあると伝えた。
韓国経済人協会は、韓国と中国の過去10年のハイテク産業貿易特化指数(TSI)を分析した。この指数は各国が生産する同種製品の世界市場における相対的な競争力を反映。指数が高いほど輸出の競争力が高いことになる。
同協会によると、韓国の今年1−8月のTSIは25.6で、27.8の中国を追い抜けなかった。韓国メディアによると、韓国の同指数は2014年の段階で29.9と、11.8の中国を大きくリードしていた。ところが22年には20.2で初めて24.0の中国に抜かれ、その後も中国に遅れを取っている。
産業別に見ると、中国は電気及び機械産業のリードをさらに広げており、モビリティ及び化学工業産業で韓国のリードが持続的に縮小している。韓国経済人協会は、これは両国の研究開発への投資の差によるものとした。韓国ハイテク企業の2023年の研究開発費は510億4000万ドルと、中国企業の4分の1のみだった。2013年以降の中国企業の研究開発費の年平均増加率は18.2%で、韓国企業は5.7%のみ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月29日