スタンダード&プアーズ信用格付(中国)有限公司は9日に発表した報告書の中で、持続的な輸出増と国内販売の買い替え政策の働きかけにより、中国家電業界の売上高は2025年も緩やかな増加を維持するとした。
報告書は、中国の家電輸出は25年に高い増加率を保ち、外部環境の家電輸出への影響はコントロール可能とした。具体的に見ると、中東、東南アジア、アフリカなどを中心とする新興市場国の中国製家電への需要が大きく、家電普及率が持続的に上がる見込みだ。中国トップ家電企業は25年にサプライチェーンの強みと持続的に向上するブランド影響力により、グローバルシェアをさらに争奪し、家電輸出の高い増加率の維持をけん引する。
報告書は、中国は24年に消費財買い替えなどの刺激策を次々と打ち出し、補助の範囲を拡大したと分析。これを背景とし、中国の家電小売額は24年9月に前年同期比で大幅に伸び、政策のけん引効果が顕著になった。中国の家電買い換え政策は25年も継続される可能性があるが、24年9月以降の家電販売の顕著な改善が25年の一部の需要を早めに引き出したことを考慮すると、中国の25年の家電販売の増加率は24年9月より小幅低下する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月10日